倉敷市歴史民俗資料館に文化的な価値のあるピアノが修復から戻ってきました。91年前に製作され、唯一現存する貴重な一台とは、どのようなものなのでしょうか。

「上皇さま」ご生誕記念のピアノ

修復を終え、音色を取り戻したグランドピアノ。現在の上皇さまのご生誕記念として1934年ごろに24台のみ製作されたもので、現存するのはこの1台のみということです。倉敷幼稚園で約60年間使用され、その後、倉敷市歴史民俗資料館で展示されていました。

文化的・歴史的価値があることから、製作した河合楽器製作所と販売した三木楽器によって修復され、先日、引き渡し式が開かれました。

(河合楽器製作所ピアノコーディネーター 三浦広彦さん)
「古さはそのまま、なるべく温存する、演奏ができる状態にすることだけを対処するということでやってまいりました」