除虫菊の栽培で栄えた高見島
宇多津町と並んで大きな盛り上がりを見せているのが秋会期限定の4つのエリアです。その一つ、多度津港からフェリーで25分の高見島。
オープニングセレモニーではいまは途絶えている伝統芸能、「高見島なもで踊り」をもとに創作されたパフォーマンスが披露されました。

(島民)
「えんとちがうん。常に人はおらんから。こういう催しもあるしな。年寄りと猫だけやもんな」
昭和の時代、殺虫剤の原料となる除虫菊の栽培で栄え、ピーク時には約1000人の島民が住んでいた高見島。除虫菊の栽培が衰退した今、島に暮らしているのは20人足らずだといいます。
(島民)
「私が78歳で1番若いんです。女性では。もっと若い人が(島に)入ってほしいという希望ですよね。(瀬戸芸の)期間だけでもにぎやかにしてくれたらいいと思います」

今回で5回目の参加となる高見島。目玉の一つとして、新たに急な坂道や階段に沿って作品を展示する「高見島アートトレイル」を設けました。
(BankART1929 細淵太麻紀代表)
「こんな厳しいところに人々がかつて住んでいた。厳しいところと、豊かなところには同じところに根源があるのではと思っていて、人間の中にある野生だったりとかをテーマにしようかなと思って」
