女性は元交際相手 復縁望み「毎日数十件のメッセージ」

2025年9月に行われた初公判。白のワイシャツ、ネイビーのスーツ、黒の細いフレームのメガネをかけた男が、一礼して証言台に入ってきました。

裁判官から認否を問われた男は、「間違いないです」と起訴内容を認めました。

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冒頭陳述などによりますと、男は、就労継続支援B型事業所でブドウ栽培をしていました。女性は男の元交際相手で、男は女性に別れを告げられた後も復縁を望み、毎日SNSの「X」で数十件ものメッセージを送り続けていたということです。

すぐに返信をもらえないと、「女性が自分以外の男性と肉体関係を持っていること」を想像し、「自分との交際は、金銭や肉体関係目当てだったのではないか」と疑うなどして、女性に対する不満や怒りを一方的に募らせたといいます。

「必ず殺せるナイフの差し方」と検索か

さらに、多数のメッセージを送りつけたり、「元カノ 殺したい」「必ず殺せるナイフの刺し方」などとネットで検索していたということです。

そんな中、男は事件の前日から事件当日にかけて、同様の被害的な思い込みを強め、女性を問い詰めるメッセージを100件以上も送り続けましたが、女性が勤務だったため、返信はなく、そのことにも怒りを募らせたということです。

【画像⑥】送検時の被告の男