■なぜ新車の納期が遅れている?そこには「3つの要因」が


なぜ、これほど新車の納期が長引いているのか。専門家は、この状況には「3つの要因」があるといいます。


(岡山大学経済学部 中村良平教授)
「新車を作る時の半導体が足りない」

世界的な「半導体不足」が影響しているというのです。


「在宅勤務や家にいることが多くなると、『スマホ』や『IT機器』に需要がいくわけです。そうすると、そちらに半導体の生産・供給がいくことになって、自動車への半導体の供給が遅れてくる」


また、最近の「為替の動向」も大きく関わっているといいます。


(岡山大学経済学部 中村良平教授)
「円安もあると思う。円安だと海外から日本の車を買いにきますので、外国通貨の価値が高いので、日本の車を買いやすいですよね」


さらに拍車をかけているのが、「新型コロナの影響」です。感染の拡大を受け、海外の自動車部品工場で「閉鎖」や「稼働率の低下」が起きています。


(岡山大学経済学部 中村良平教授)
「海外の工場では『新型コロナの影響で働きに行くことができない』ということで、工場のラインが止まる。。。ということが東南アジアを中心に起きていたので、日本だけでなく世界的にも、以前より新車の納車が遅い」


まさに新車市場を取り巻く「三重苦」なのですが。。。異変が起きているのは「新車」だけではありません。