解体か再生か。「船の体育館」をめぐる動きです。
建築家らでつくる民間の団体が建物の保存を求めていますが、香川県の池田知事は、きょう(9月1日)の会見で、予定通りあすから解体工事の入札を行う、と述べました。
(池田豊人香川県知事)
「今の方針のスケジュールで進めていくことが、適切なことではないかと考えております」
世界的建築家丹下健三が設計し、「船の体育館」と呼ばれる旧香川県立体育館です。香川県は老朽化や耐震性を理由に解体を決めています。
一方、建物を買い取り、再生させたいと提案している民間の団体は、耐震性について独自に検討し「いますぐの解体は不要」と主張しています。
先週、双方による協議の場が初めて持たれたことについて池田知事は「技術的な観点での意見交換は意義があった」としながらも、安全性について従来の主張は変わらず、「予定通り解体工事の入札を進める」と話しました。
入札はあす(2日)から4日までで予定価格は9億2000万円余りです。