■縄文人の魂 その集大成の作品「ウフイカムイ=火の神」とは

縄文人の精神、そして「自然を敬う心」を理解した猪風来さんは、次々と新しい作品を生み出していきました。


その集大成が、火焔型土器にインスピレーションを受けた大作、「ウフイカムイ=火の神」です。

自身の中で燃え上がる「創作への情熱」と、森羅万象から炎のように湧き上がる「途方もない生命力」が、表現されています。


(縄文造形家 猪風来さん)
「私のすべての技量とすべての魂を入魂していくということを、2年にわたり繰り返して生み出た代表作だと思います」

■新見市に美術館を開設し陶芸教室を開催 参加者「こんなエネルギーが私にあったんだ」


2005年。新たな活動の拠点を求めていた猪風来さんは、新見市の要請を受け法曽地区に美術館を開設、岡山へ移住しました。縄文の心をより多くの人に伝えようと陶芸教室を開き、年間100人以上が訪れています。


(陶芸教室の参加者)
「自分自身が、こんなエネルギーが私にあったんだということに気づかせてもらえるところが、すごい魅力だと思います」


「縄文土器を作っている時だけは、悩みとか余計なことが自然となくなる、そういう時間になるので、私のある種の救いみたいなものですかね、縄文は」