リーグ2部に低迷・大学野球部の監督に就任、取り組んだことは?
安藤さんは岡山に戻り、父親が経営する会社を継ぐつもりでいました。しかし今度は、当時リーグの2部に低迷していた大学野球部の再建を頼まれたのです。当時の青学は全国からポテンシャルの高い選手が集まっているにも関わらず結果を出せていませんでした。
(安藤監督)
「当時就任した時っていうのは、野球にエネルギーを注いでない学生が大半だったので、いろいろ改善しないといけない、っていうこともたくさんありました」

安藤さんは、監督に就任すると同時に寮生活を始め学生と密に接しながら意識改革に取り組みました
(安藤寧則監督)
「やっぱり歴史を話しました。青学の野球部は東都リーグにおいて何回優勝とか、全日本ではこうだとかっていうところを話をして、もうとにかくはじめプライドを持ってほしいというのはあったので青山学院のこの野球部としての」
そして、もう一つ大切にしたのが…。
(安藤寧則監督)
「寮生活であるとか、いろんなところにも責任感とかそういうのを通じてつながっていくと思うからそれは大事にしてほしい」
「もう生活習慣からですね、しっかりちゃんと朝起きることが出来ているのかとか、野球のグラウンド上ではない裏の部分という風に言ってるんですけど、そこの裏の部分をやっぱりまずはしっかりしていこうと」
「心に響いてくれたのは、早かったかなと思います」

学生たちの生活習慣を正すことで自分に厳しくなれる人間性を育んだという安藤さん。環境も味方しました。
コロナ禍においても青学野球部はキャンパスの中に寮、グラウンド、室内練習場のすべてをそろえていたたため、今まで通り練習を続けチーム力を高めることができたと振り返ります。
(安藤寧則監督)
「オンラインを含め個々がこの環境の中で、学業100、野球100っていうところを行える環境であったので、それはものすごく大きかったと思います」
監督に就任して2年目の2020年のこの年、チームは2部リーグで優勝し、1部に返り咲きました。
元々力のある選手がそろっていた青学野球部。2023年には神宮大会を除く3大会を制して完全復活し去年の4冠へと羽ばたいたのです

おととし、昨年とプロ野球のドラフトにも2年続けて2人ずつ1位指名の選手を輩出し黄金時代を迎えています。
(安藤寧則監督)
「もう本当に、よく頑張ったなと、特に僕が何をしたっていうことは正直ないです。本当に切磋琢磨してお互いが環境になってこういう結果になったかなと」