青山学院大学硬式野球部は昨年、大学野球の一年間のリーグ戦と大会のすべてで優勝し、史上5校目となる四冠を達成しました。チームをその四冠に導いたのが、岡山市出身で青山学院大学硬式野球部監督の安藤寧則さんです。

さらにはチームを常勝軍団に蘇らせただけでなく、プロ野球のドラフトでは2023年に下村海翔選手(阪神1位)・常廣羽也斗選手(広島1位)、2024年に佐々木泰選手(広島1位)・西川史礁選手(千葉ロッテ1位)と2年連続して2人が1位指名されるなど、選手の育成にも力を入れてきました。

その安藤監督が目指してきた野球とは、その原点とは。神奈川県の青山学院大学相模原グラウンドで、安藤監督にこれまでの道のりや今後の抱負を伺いました。

(青山学院大学硬式野球部 安藤寧則監督(47))
「本当に学生たちが期待に応えて、力を出し切ってくれて、素晴らしい最高の結果をつかみ取ってくれたっていう本当に充実した一年間でした」

青山学院大学硬式野球部は、2024年の春と秋のリーグ戦、大学選手権、神宮大会で優勝。史上5校目、青学としては初の大学四冠を成し遂げました。このチームの指揮を執っているのが岡山市出身の安藤寧則監督です。

(安藤寧則監督)
「結果を問われる勝負の世界ですので、もうとにかくやって来たことを正解にしてくれたということで」

高校時代は徹底した「文武両道」が求められた

小学校3年生の時に友人の影響で野球をはじめた安藤さん。岡山市立桑田中学校、岡山県立岡山大安寺高校の野球部に所属。高校では内野手で4番を打ち、副キャプテンも務めました。高校時代は進学校だったため徹底した文武両道が求められたといいます。

(安藤寧則監督)
「やっぱり勉強、学業をするっていう雰囲気自体が学校にありましたから、そういうのでは野球部のみんなもよくほんとに両立させて。短い時間・制約がある中で、限られた環境の中でっていうところでみんなで考えてやってたかなという記憶があります」

青山学院大学高等部の監督を20年間務める

そして、大学野球の「東都リーグ」で当時1部に所属していた名門・青山学院大学に進学。野球部では学生審判や学生コーチなどの裏方も引き受けました。転機は、3年生の秋。学生コーチの実績を買われ高等部の監督を頼まれたのです。

安藤さんは卒業後も職員として大学に残り高校野球の監督を20年間務めました

(安藤寧則監督)
「正直はじめはやっぱり『選手として出たい』ということがあったので、やりたいかやりたくないかで言えば『やりたくはなかった』です」

「エネルギーを僕も生徒たちからもらっていたし、僕もたぶん必死だったという記憶だけある。刺激をお互い与えあいながら受け合いながらやった20年だった。