お気に入りのカシミアに穴が… 容疑者はヒメマルカツオブシムシ
ーお気に入りのニットに穴が開いていたことがありますが、ヒメマルカツオブシムシの仕業ですか。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「よく被害があるのは、これからの時期に大活躍するウールやカシミア、着物やネクタイなどに使われるシルクなどです。カツオブシムシの仲間は日本には20種類ほどいるのですが、特にこのヒメマルカツオブシムシは私たちのおうちの中に普通に生息しています」
「というのも、植物質のものも食べることができるので、ひもじければ綿も食べますし、汗抜きなどがあまりできていない服だと、化学繊維でできたシャツなども齧って穴を空けてしまいます」
ー化繊だからといって、油断はできないのですね。
(大野さん)
「服だけでなく、ひな人形や五月人形、シルクスクリーン、ウィッグ、よく読んで少し汚れた愛読書の端っこもかじってしまいます」
「そして当然、その名の通り、保存食である鰹節や煮干し、そうめんなどの乾麺も隙間があれば入って食べてしまいます。つまり、私たちのおうちはヒメマルカツオブシムシにとってはヘンゼルとグレーテルのお菓子の家のようなもので、ちょうどいい気温、天敵もほとんどいない、食べ物に囲まれた夢のおうちなのです」
