妻は「私が一番のファン」

あれから68年。きょうも若林さんは写真を撮り続けます。妻の治子さんも、二人三脚で歩みを共にしてきました。

(妻・治子さん)
「瀬戸内海やっぱりきれい。お天気いいし気持ちがいいわね。いいの撮れました?」

(若林のぶゆきさん)
「まあまあです」
「奥さん怖いですよ。やっぱり。奥さん怖いけど写真を撮るときには絶対必要な人なんですよ」

(妻・治子さん)
「私が一番のファンだと思っているので。私が素敵ねって言えば大抵の人が素敵ねって言ってもらえるんじゃないかなというふうに」

ここは、写真集の撮影で何度も訪れた場所。若林夫婦が見つけた岡山で一番のスタジオです。

(若林のぶゆきさん)
「写真集のトップページに載っているのが(瀬戸内市の)錦海湾。もう毎日来る度に太陽の形も違うしね雲の形も違うしね空が焼けるのも違うからね。もうすごいですよ。」

その日その場所でその瞬間にしか切り取ることができないー世界で一枚の写真です。

(若林のぶゆきさん)
「自分が感動して写しているからこそ皆さんも感動してもらえる。感動が多いほど見ている人もあっキレイいいな。あっ行ってみたいな。こうなるんですから。こういうのが何枚撮れるかっていうのが私の使命」

写真家・若林のぶゆき84歳。集大成にと選んだふるさと岡山の地でシャッターを切り続けます。

【スタジオ】
「ぐるり岡山」は、アマゾンや楽天でインターネット販売しています。本屋での購入は、予約注文をお願いします。若林さんは今後も岡山県の風景を撮り続けたいということで「命ある限り頑張りますので期待していてください」とも話してくれました。