世界中で被害報告 翅もないのになぜ拡大?キーワードは「ヒッチハイク」
ー世界中で被害が報告されていますが、翅がないのになぜ拡大するのでしょうか。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「キーワードは『ヒッチハイク』です。トコジラミが多く報告されているところは、人が多く集まるところ。特に宿泊施設で被害が多く報告されています。まるでヒッチハイクをするように、ヒトの服や荷物にただ乗りしてあちこちへ広がっているようです。
だから自分は外を出歩けなくても、遠くへ行くこともできるし、ビルやマンションの高層階に行くこともできるのです。
逆に言えば居場所からヒッチハイクさせないことが重要です。特に、宿泊施設では要注意!」
ーどうしたらよいのでしょうか。
「これはもしおうちに出た時も同じですが、外泊するときにはまず部屋に入って『トコジラミがいないか』探してみましょう!
トコジラミを探すとしたら、まずはトコ、つまり寝床周りから。ベッドがある部屋ならヘッドボードの裏、マットレスの折り目、ベッドの脚などはよく見てください。和室であれば布団をよく敷く畳の隙間、襖などの隙間によく潜みます。
被害が広がると、床、壁、柱、じゅうたん、畳、壁紙のはがれ目、カーテンの折り目、縫い目、タンス、机、テーブル、椅子、本棚、絵画の額縁、テレビ、照明スタンド、コンセント、エアコンなどの発熱する電化製品にだって潜んでいる可能性があります。
トコジラミは普段はその姿を隠していてなかなか見つかりませんが、【画像④】のような血糞や脱皮殻、死骸、卵なども知っておくと良いです。これもトコジラミがいた証拠です」

(東洋産業 大野竜徳さん)
「これはおうちの中でも同じです。人が長居するところにトコジラミはいつきます。
皆さんがリラックスして休める寝床、ベッド、ソファー、ラグなどを中心に、たんすやクローゼット、吊るされた服、それに上記のような場所などのトコジラミが隠れやすそうな隙間が要注意ポイントですね」
