では、一刻も早く臭いを消すには?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「カメムシの臭いは2段構えです。のクサクサ物質。

『手』で触ってしまった場合。
①まずはしっかりで流れるものを流します。

でも、人間の体は油を多く含むので、これだけでは不十分で、手の中に水に溶けない油の臭いが染みついています。

②なので、お次はで洗浄です。

「一回お手元の化粧油でもハンドクリームでも食用油でも消毒用アルコールでもいいので、ちょっとつけて簡単に手をもみもみしてください。少し浮かせて、手洗い用洗剤でしっかり流す!」

…だいぶましになったのではないでしょうか?

③それでもまだ気になるなら、何度か油で浮かす作業を繰り返すか、アルコールスプレーでなんども浮かせて揮発させましょう」

ー『もの』についた場合はどうしたらよいでしょう。洗濯物にくっついてしまった嫌な臭い、靴で踏んで伸ばしてしまった嫌なにおい。さてどうしましょう。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「ヒトの体でない場合は、少し荒っぽい手段が取れます」

一つは洗濯。

水と油のにおいならば洗剤(界面活性剤)で洗ってやればにおいはほぼなくなります。

+漂白剤(油汚れを分解)をかければなおgood。

そのあとは乾燥機か天日干し。

ニオイ物質は蒸発してこそ臭いので、しっかりをかけて飛ばしてやることでにおいはなくなります」

(東洋産業 大野竜徳さん)
「どちらも難しければ、アルコールスプレーのように揮発しやすいものを何度もかけてドライヤー。

これでにおいはだいぶ消えます。

靴は洗剤に付け込めるならそれがいいですが、だめなら洗剤や重曹をかけてごしごし。傷む場合もあるので、気を付けてください」

(東洋産業 大野竜徳さん)
「おさらいです。

・カメムシの臭いは

水汚れは水で落とす、油汚れは油で落とす、が基本です。
2段階で洗浄しましょう。

・臭いは揮発する、それならとっとと揮発させる。
放っておいても、まぁ、一週間もすればにおいは飛びます。それでも、カメムシ臭い布団と一週間はお付き合いできませんね。なので、洗浄ができるなら洗浄。

早く揮発させるには揮発する者同士でにおいを連れ去ってもらうのも吉。

天日干し、ドライヤー、アイロン、乾燥機…とにかく熱をかけましょう。

それができないならアルコールスプレーで一緒に揮発させましょう」