「すさまじい勢いで増殖」住民の生活を困らせる別の植物も?!

さらに、岡山大学で水生植物を研究している中嶋准教授によりますと、アカウキクサと共に長年、地域住民の生活を困らせている別の植物があるといいます。

(松村みなみ記者)「太い…」
(岡山大学農学部 中嶋佳貴准教授)「これはオオカナダモです」

オオカナダモという外来植物です。浮いているアカウキクサと違い、水中に沈み、長くひっかかりやすい形です。春から秋にかけてすさまじい勢いで増殖するといいます。

(岡山大学農学部 中嶋佳貴准教授)
「簡単に切れやすいんです。こんな感じで切れていくんですけど(【画像⑦】)、切れたやつが新しいところに流れて根付いて、また新たな群落を作る」

「最後は大雨が降った時に排水機場に詰まってしまって、内水氾濫。床下・床上浸水の可能性が出て来る」

大雨の時には氾濫を引き起こすおそれもあるオオカナダモ。取り除こうにも、用水路には薬をまくことができないため、すくい上げるしかありません。

そしてオオカナダモとアカウキクサ…どちらもわずかな取り残しで再生してしまうのです。

(岡山大学農学部 中嶋佳貴准教授)
「それぞれの種に対して、適切な処置・取り方や、増えるのを防ぐ方法を、専門家を交えながら行政・地元が一緒になって取り組むことと問題解決に光がみえてくる」

岡山市は、来週アカウキクサを取り除く作業を行う予定です。用水路を覆う植物との戦いは続きます。