「これは一体何?」その正体を専門家に調べてもらうと...
これは一体何なのか。倉敷市の自然史博物館で正体を調べてもらいます。
(倉敷市立自然史博物館・学芸員⦅植物分野》鐵慎太朗さん)
「非常に見分けが難しいんですけど、アゾラの仲間で『ニシノオオアカウキクサ』か『アイオオアカウキクサ』という種類。大発生している報告がときどきあって、昨年も博物館に問い合わせがありました」

アカウキクサ。通称「アゾラ」と呼ばれる水生シダ植物です。今回見つかったのは外来種。国内には、「アイガモ農法」のアイガモのエサや肥料として広がったものです。しかし、なぜあの場所に?

(倉敷市立自然史博物館・学芸員⦅植物分野⦆鐵慎太朗さん)
「可能性としては水鳥・カモ・サギが、アカウキクサの仲間がいるところに降り立って、飛ぶときに足にくっついて運ばれる。あまり栄養がないところでも自ら栄養を作って増えていく」

歯止めがかからない「拡散」…長年頭を悩ませている岡山市
水鳥などによって簡単に拡散し、なかなか歯止めがかからないのだといいます。見た目の強烈さだけでなく、生活にも影響を及ぼしかねないとして、岡山市は長年頭を悩ませています。
(岡山市南区役所農林水産振興課 二宮雄一課長)
「北から流れてきて、ここに全部溜まってます。これを取らないといろんなところに流れていく。つまりは『通水障害』を起こすということ」

実は以前、問題の用水路の周辺にある幅の狭い用水路で、アカウキクサが詰まってしまったことがあるといいます。
そのため、現状を放置すると周辺に広がり、通水障害を起こす危険性があるとして定期的に取り除いていますが、一向に解決しないといいます。


(岡山市南区役所農林水産振興課 二宮雄一課長)
「たも網で、一生懸命人海戦術で取っていました。厄介だなと」