平成29年(2017年)12月、熊本県上益城郡山都町に広がる蘇陽峡(そようきょう)を上空から撮影しました。蘇陽峡は日本でも珍しい「U字形」の峡谷です。

当時ニュースはこう伝えています。「九州のほぼ中央“九州のへそ”に位置する山都町。北は阿蘇の南外輪山、南は九州脊梁山脈が連なる山間の町です。この町に「九州のグランドキャニオン」と呼ばれる場所があります。全長10キロに及ぶ渓谷「蘇陽峡(そようきょう)」です。

秋が深まると谷底を流れる五ヶ瀬川の両岸は赤や黄色に色づいたモミジやケヤキなどで彩られます。その壮大な絶景は「日本紅葉百選」にも選ばれています。この五ヶ瀬川に注ぐ水源のひとつが「舟の口水源」です。すり鉢状の地形を囲む崖のいたる所から水が湧き出し、岩肌をすべるように流れていきます。

その清らかな水を利用して、ニジマスやヤマメの養魚場も設けられていて、塩焼きなどの食事も楽しむことができます。晩秋の水源では赤く染まった紅葉と黒い岩肌が鮮やかなコントラストを描き出していました。」

