私はどうしたら良いのですか

廃止対象のひとつ、西区の河内(かわち)老人福祉センターです。

海の近くに建っているため潮風などの影響で部品の劣化が進みやすい上、石垣には亀裂も確認できます。

それでも、河内地区では唯一の公共温泉で、利用する高齢者にとっては、かけがえのない施設だといいます。

松村玄さん(65)「日曜と祭日以外はほとんど来ています。持続してもらいたいです」

またカラオケなどもあり、まさに交流の場となっていました。

広田武子さん(80)「顔を全然知らなくても『どこからおいでですか』が挨拶ですよね。すぐお友達になる」

そのような中での廃止の連絡に利用者は困惑しています。

上村玲子さん(98)「この施設をなくしたいと(市が)言うなら、『私はどうしたら良いのですか』と聞きたい」

この地区のほぼ唯一の公共交通「バス」は1日におよそ5本と、他の施設への移動も高齢者にとっては簡単ではなく、地元自治会連合会は先月(11月)熊本市に対し可能な限りの廃止延期を求める要望書を提出しました。

河内校区自治会連合会の川上喜久・副会長(63)「(来年)3月にいきなり廃止するというのであれば、(利用者は)戸惑いや不安を隠せない」

熊本市が予定する廃止期日まで残り3か月あまり。

議会はどう判断するのでしょうか?