10月、番組でお伝えした返納されない熊本県議会の議員バッジについて。放送から約3週間が経ち、返納する元議員が出始めているようです。
熊本県議会の「議員バッジ」は当選の度に議員に貸し出されます。
あくまで貸し出されたモノで引退や落選などの理由で職を失った場合は必ず返すように定められています。

しかし、1979年から10月10日の放送までに貸し出された「議員バッジ」約500個のうち返納されているのは1個のみでした。
報道後、県議を5期務めた熊本市の大西市長も記者の質問に応える形で議員バッジについて言及しました。
大西市長「1回ずつバッチを貸与していただく時に返さなくていいのかなという風に思った」

大西市長「5個のバッチを保管していて、返還をできるように。全部保管はしています」
この会見後大西市長はバッジを返納。
きのう(11月1日)バッジを管理する熊本県議会事務局を訪れると、なんと25個のバッジが返納され金庫に保管されていました。

議員バッジは一部『純金』でできていて、その価格は5年前の2018年度には1個1万7600円でしたが、今は金の高騰から約2倍の3万2000円に上昇しています。

未だ返納されない議員バッジは少なくとも475個。単純計算すると1520万円分が貸したままの状況に。

熊本県議会事務局は元議員に返納を求めると共に、「貸し出し」から「交付」にルールを変更することも含め検討したいとしています。
