熊本地震で被災した熊本城の宇土櫓(うとやぐら)。

復旧工事のため素屋根(すやね)の設置作業が進む中、その内部にカメラが入りました。

7年前の熊本地震で被災した宇土櫓。

熊本城総合事務所 田代純一さん「では、宇土櫓の中に入りたいと思います」

内部は、簡単な清掃や調査をしただけでほとんど被災直後のままだといいます。

田代さん「立っていてもなんとなく右側に傾きたくなるくらい、右側に傾いているのがわかると思います」

ビー玉を転がしてみると…確かにコロコロと転がり始めました。

「それだけ傾いているということになります」

被害は他にも。

「右側から壁が倒れているのがわかるかと思います。正面を見ていただくと、床がすごく下がっています」

1階から5階まで床が沈み込み、土壁が剥がれ落ちたり、柱が傾いたりするなど甚大な被害です。

「部分的な修繕ではこの全体の歪みを直すことが難しい。一度解体をして綺麗に元に戻すと」

熊本市は今年中に素屋根を完成させ、その後2年かけて解体、さらに2年かけて設計をし、組み立て工事に入る予定です。

復旧が完了するのは2032年度の見込みで、それまで素屋根ですっぽりと覆われてしまいますが…

後生川凜アナウンサー「天守閣の最上階に来ています。宇土櫓の南側と東側は粗目の網で覆うため、ここから解体や復旧の様子を見ることができます」

今後、安全が確保できれば素屋根内部での見学も検討しているということです。