熊本市西区にある北岡神社。
「(Q.北岡神社はどう?)鳥居とかが好き!」
千田 栄樹(ちだ えいじゅ)くん、9歳。

いま夢中になっている事、その練習に来ました。夢中になっている事それは…神楽です。
母・洋子さん「寝ても冷めても全て神楽です。学校の作文も神楽です、学校で『粘土』って言われても神楽です」

自宅でも毎日舞うほど神楽が大好き。いつの間にかリビングの棚は、手作りの神楽殿へと変わりました。
「(Q.好きなものを三つと言われたら?)神楽と獅子舞と…神社巡り?」

日本の伝統文化が好きな栄樹くん。神楽に興味を持ったきっかけは神楽のお面でした。
お面作りが好きで、職人の工房を見学したときに神楽面のことを知り、そのお面を使って舞う神楽に強い興味を持ちました。
「お面をつけると神様になれる」

洋子さん「ヒーローですよね。神様ってヒーローじゃないですか」
力強く、華やかな神様の舞に憧れ、惹かれていったのではと洋子さんは話します。

去年からは、片道3時間かけて阿蘇市波野に通い、中江岩戸神楽で毎週練習を重ねています。しかし、そこで舞台に立てるのは地元の住民だけ。
いつか自分も神楽の舞台へ立ちたい!その願いを北岡神社が叶え、神社の夏祭りで舞台に立つことが決まりました。
北岡神社 井芹愼一郎 宮司「いろんな神楽の会とか団体では後継者不足なんです。そんな中で小学3年生が自分で神楽を志す、いや素晴らしいですね」

「動きとか激しさを見てほしいです」
迎えた本番当日のリハーサル。司会はお母さんが担当です。
ちなみに、神楽の音楽の編集もお母さん、衣装もお母さんの手作りです。

洋子さん「本人がやりたいっていうことが少しでもあれば全面的にバックアップします」
栄樹くん「これは中身がおもちゃの剣、アルミホイルで改造した」
神楽で使う道具やお面は、栄樹くんが作りました。

栄樹くん「いろんな人に見てほしい。神楽が好きだから」
洋子さん「言葉では発せないものを体で表現している」
舞で自分の好きをカタチに。そんな栄樹くんの初舞台がいよいよ始まりました。

栄樹くんが選んだ舞は、中江岩戸神楽の神遂(カミヤライ)。スサノオノミコトが八百万の神々に追放される場面です。
太鼓のリズムに合わせて、躍動。神様の力強さを全身で表現します。

洋子さんは舞台裏で成功を信じて待ちました。
10分間、見事に舞い続けた栄樹くんに会場からは…たくさんの拍手と声援が送られました。

観客
「素晴らしかった。見事に舞ったね!」
「アンコール!」

「かっこよかった。神楽の意味から全部勉強してるんだろうなと。神楽への思い入れを強く感じて、感心しました」
「やっぱ日本の伝統芸能だけですね。ぜひ残してほしいですよね。」
栄樹くん「全然、緊張しなかった。上手にできた」

神楽少年の熱い夏。これからがスタートです。
「かっこよく踊れる舞手になりたい」









