熊本地震から6年。今年4月に「私たちが知らない熊本地震」と題して視聴者の皆さんから様々な地震の体験や写真など寄せていただきました。
今回は 2つの家族のあの日の記憶です。

■ 災害時に命を守ってくれる人たちもまた被災者であるということ


伊藤 奈央さん
「これだけ大きい地震だから職場に行かないといけないなっていう思いと、だけど この子が怖い怖いって離れなくて」

救急病院で看護師をしている熊本市の伊藤 奈央(いとう なお)さんと娘の優(ゆう)さん(高 2)。


6年前のあの日。何度も余震が襲う中、奈央さんは当時小学校 5年生だった娘の優さんを自宅に残して職場に行かなければならない苦悩と葛藤が今でも心の片隅に残っています。


奈央さん
「大人でもすごく怖かったので、この子は本当に怖かっただろうなって。そんな子を置いて職場に行ったことを、やっぱり今でも申し訳なく思ったりすることがあって」


あの日のことを忘れないようにと奈央さんが残している写真があります。
それは、娘・優さんが書いた日記。ニュースを見て書いたという地震の情報がイラストと共に記されています。

優さん
「生きててこんな大地震経験することは滅多にないんだろうなと思って、日記で書いとこうと思って書いた」

ヘルメットを被って日記を書く優さん自身の姿も残っていました。


優さん
「結構周りの家も前震でも壊れていたりしていたから、上から何か降ってきても危ないなとおもって」

奈央さん
「自分の身を守ろうとしてちっちゃい体で考えたんだなって、すごく愛おしかったです」

熊本地震から6年。あの日から心に変化が生まれました。


奈央さん
「家族の大切さをすごく感じました。家族で居られるのが当たり前じゃない。
だから一緒に居られる間は楽しく過ごしたいなとっていうのはこの地震から強く思っています」