■ 貴重な資料が集まる博物館ですが…

熊本博物館がある問題を抱えているそうです。いったいどんな問題なのか調べてみました。


熊本城・旧細川刑部邸(ほそかわぎょうぶてい)の隣にある熊本博物館。
1952年に設立されて以来、歴史的に価値の高い資料 14万点以上の収集・保存をしてきました。


収集・保存は博物館の重要な役割。
しかし近年、博物館で働く学芸員の頭を悩ませていることがあるそうです。

熊本博物館 木山 貴満 学芸員
「収蔵量の問題で博物館の本来の役割が果たせなくなってしまう恐れがある」


役割を果たせないとは一体どういうことなのか?
関係者以外立ち入ることができない裏側へ。
ここは収集した資料を保管する収蔵庫。一見整理されているように見えますが・・・


木山さん
「大きい資料を扱う民族分野では、収蔵庫が結構いっぱいになっている。棚から溢れて通路に置いてしまう部屋もある」

近年「終活」が広まり、自宅にある骨董品や熊本地震の被災家屋から、家財すべてを寄贈したいという相談もあったそうです。

木山さん
「熊本の大事な文化や歴史を残す意味では寄贈はすごくありがたい。本当に悩ましい問題で、本来なら熊本にとってすごく大事な資料でも大きさの問題で受け入れることができないことが、今後でてくる恐れがあるので危惧している」


■ 「歴史の保存」という裏側にある苦労

収蔵庫にはこんな物がありました。

うっすらと熊本城が見えますか?


これは熊本城の古写真(ガラス乾板)です。1877年(明治10年)より前のもので、西南戦争で熊本城が焼ける前の写真です。熊本城と城下町を映したもので、京都の方から寄贈されたそうです。 

寄贈される資料はさまざまで、箱に入った大きなものもあります。所有者が大切に保管するように自分で作った箱などもあるそうです。収蔵庫の容量は限られているので、資料を小さくするために中の資料だけを取り出して保管するなど収納の工夫を模索中とのこと。

熊本博物館では、寄贈の相談はすごくありがたいことで決して受け入れられないということではなく、相談があれば熊本との関連性などを調べて博物館の収集方針と照らした上で受け入れを検討するということです。