TSMCの進出を受け急務となっている周辺地域の渋滞緩和。

マイカーから公共交通へ転換をはかる目的で行われた実証実験ですが、思うような結果にはつながらなかったようです。

熊本県と県内のバス会社が2023年1月に行った実証実験では、菊陽町のセミコンテクノパークに向かう通勤者を対象に、無料の専用バスを21台を走らせました。

実験前の試算では周辺に集まるマイカー8000台のうち、10%の800台が公共交通に転換することで車の進む速度は「時速9キロから18キロと改善できる」とされていました。

しかし実験の結果、マイカー通勤を公共交通機関に換えたのは全体の2%程度にとどまりました。

公共交通を利用しなかった通勤者は、『時間が制約される』ことや『マイカーよりも通勤時間がかかる』ことを理由にあげています。