ある男性の「何かで1位になりたい」という挑戦を追いました。
記者「恐竜です!白川沿いの河川敷で恐竜が走っています」
いったい何をしているのでしょうか?
中松 貫さん「大会があるんですよ。御船町(みふねまち)で恐竜の着ぐるみを着て走るレースがあるんです」
恐竜の着ぐるみの中に入っていたのは、熊本市に住む会社員・中松 貫(なかまつ とおる)さん(31)です。この姿でないと出場できない、あるレースに向けて練習を重ねています。
そのレースというのが、御船町で開かれる「ジュラシックローンスキー」
恐竜の着ぐるみ姿で草スキーの速さを競う大会です。
これは恐竜の町・御船町にあるキャンプ場を盛り上げたいと地元の地域おこし協力隊が企画したもので、2022年11月に初めてのレースが開かれました。

御船町地域おこし協力隊 上地 悠太さん「草スキー場が100メートル以上ある
ので、それを活かして草スキー大会と恐竜のイベントを混ぜて、ちょっとでも目立てばなと思って」
「何かで1位になりたい」という漠然とした思いを持っていた中松さんは、このレースの存在を知って第2回大会への出場を決意しました。
中松さん「人生で『1位』になったことはないと思います。1位になりたいなと思って。このレースに懸けようかなと」
しかし、そんないきさつを知らない通りがかりの人は…
通りがかりの人「誰が踊りよっとだろかなと思ったら…怪獣だった」
通りがかりの人「最初見た時、え、何の走り?という感じで、滑稽に見えました」
中松さん「恥ずかしくないと言うと嘘になります。でも、1位をとるためです」
孤独な練習を重ねる中松さんには秘策がありました。
中松さん「大会の動画見るとゴール手前で止まるんですよ。だから最後のダッシュで1位が決まるんじゃないかなと思って走り込みをやってたんです」
社会人になっておよそ10年、仕事に打ち込みつつも「1位」とは縁遠い日々。中松さんは、大人になって初めて目指したい「1位」が明確になりました。
中松さん「(着ぐるみの中は)空気が薄いのでだいぶきついですね」
恐竜着ぐるみレースで1位になりたい!その思いでトレーニングを重ね本番の日を迎えました。












