祝箸の「正しい使い方」

──両端が細いことで、持ち方で気を付けることはありますか?

「祝箸は、削られていない中央部分を持って使うのが正式な作法です。神様も使うので、食べる時はどちらか片方の箸先だけを使います」

ヤマチク 森本耀雪さん

──店頭に並んでいるヤマチクの祝箸は、片方が赤や黒に塗られていますよね

「基本的には、色がついていない方を口に運んでください。色がついている方で神様が食事する形です」

──つまり、お節料理を取り分けるときに反対側を使うのは…?

「反対側は使わず、取り分け用のお箸を使って取り分けます!」

ヤマチクの祝箸をよく見ると、色がついている箸先は丸く、色がついていない、実際に口に運ぶ側の箸先は四角くなっていて、実際に人が食べやすいように設計されていることもわかります。