熊本県小国町の公共工事をめぐる贈収賄事件で、町の職員と地元建設会社社長の合わせて2人が、熊本地方裁判所に起訴されました。

昨日(11月26日)付で、いずれも小国町の、元建設課長の小野昌伸被告(61)が収賄の罪で、建設会社「伊藤組」社長の伊藤英志被告(60)が贈賄の罪で起訴されました。

起訴状によりますと、町発注の土木工事などの指名競争入札について、2023年5月から2024年12月にかけ、伊藤被告が伊藤組など町の建設業者を選んだ謝礼と、その後の入札で便宜を受けようと、小野被告へ29回にわたって総額約52万円相当の飲食や宿泊の接待をしたとして罪に問われています。

警察は、これまで2人の認否を明らかにしていませんが、2人は中学時代の先輩と後輩で、関係者によりますと伊藤被告は「友人として食事をし、そこに賄賂性はなかった」と容疑を否認し、小野被告も同じ様に容疑を否認しているということです。

小国町は、起訴について「今後の裁判の状況を見守りながら、事実関係を確認し、厳正に対処する」とコメントしています。