水俣病に関する住民健康調査について、環境省は熊本県天草市と上天草市で先行調査を始めたことを明らかにしました。
この先行調査は1975年(昭和50年)以前に生まれた人を対象に国が行うもので、来年度の本格実施を前に、調査の流れや参加者の負担を確認することが狙いです。
参加者は1泊2日で熊本大学病院で問診や診察を、水俣市立総合医療センターで検査を受けます。
環境省によりますと、先行調査は11月中旬に始めたものの、まだ定員の40人には達していないということです。
調査の手法に関して、環境省は「脳磁計」と「MRI」を組み合わせた手法を採用していますが、患者・被害者の団体からは「時間がかかる手法で大規模な調査に向いていない」と反対の声が上がっています。









