熊本県産山村で最大震度5強を観測した地震について午後7時過ぎに気象庁が開いた会見の要旨は下記の通りです。

気象庁地震火山部 地震津波監視課 海老田綾貴 課長

【25日午後6時1分発生の地震について】
<震源>熊本県阿蘇地方、深さ 約9km(暫定値)
<地震の規模>マグニチュード 5.8
<最大震度>震度5強(産山村)
<メカニズム>北北西-南南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型(地殻内の浅い地震)

【今後の活動見通しと防災上の留意事項】
・1週間程度、特に今後2〜3日程度は、最大震度5強程度の地震に注意を。
・過去の事例から、さらに強い揺れをもたらす地震が発生する可能性もある。今回の地震の周辺では1975年に阿蘇地方で発生したM5.5の地震の1.4日後にM6.1の地震が発生したことがある。
・揺れの強かった地域では、落石や崖崩れの危険性が高まっている。
・今後の地震活動や降雨の状況に十分注意が必要。

<2016年熊本地震との関連>
・熊本地震の活動域で発生している
・熊本地震の余震かどうかを判断することは難しい
・余震であるかにかかわらず防災の備えをして欲しい