「81歳の私でも」利用者は3倍増

実は、『益城・西原空港ライナー』に先立ち、益城町では同じAIのシステムを使って、町内を走るAIオンデマンドバス『のるーとUMEらいん』を運行しています。

町中を循環していたコミュニティバスの利用が思うように伸びず、予約できる停留所を130か所以上設置して、去年10月に予約制乗合バスに切り替えました。

山田さん「以前のコミュニティーバスの時は1日9人程度の利用でしたが、運行形態を変えてからは、一日平均30人弱に利用いただいています」

既に町民にも浸透している『のるーとUMEらいん』をほぼ毎日利用している人もいます。

池亀秀太郎さん

池亀秀太郎さん「2年前に免許を返納したんですよ。このバスのおかげで外に出られる。それまでは家でじーっとしていた。バス停が家から遠かったから、使ったことが無かった」
――予約はどうやって?
「アプリです。初めは電話だったけれど、家族に教えてもらって。私はもう81歳だから、私がつかえるなら大概使えるんじゃない?今から1週間先の予定まで予約してあるんですよ」

『のるーとUMEらいん』と『益城・西原空港ライナー』の運行を担っているのは、益城町にある熊交観光タクシーです。