甘くない仕入れ事情「苦渋の決断の繰り返し」

乳菓子屋 佐藤憲史郎代表「厳しいです。価格転嫁ができないのが一番キツいですね。ある程度は値上げしているが原価率でいうともっと上げないと合わないけれど、100円上げたいところを60円とかにしている」

ケーキ作りに欠かせない卵の他、生クリームやチョコレートなども軒並み値上がりしているため、苦渋の決断の繰り返しだといいます。

佐藤代表「チョコレートは2年前と比べると2倍近い。実際に売り上げが・・・値上げした翌月以降、客が減った傾向がある」

買い物客「昔は手軽に記念日に買えた感じがするけれど、『ちょっと奮発して』って感じになってきている」

来週からはクリスマスケーキの予約を受けますが、5種類あるケーキのうち4種類を、最大で200円の値上げに踏み切ります。

佐藤代表「値段が高すぎたらお客さんも買いづらくなる。適正な価格で質は落とさず、おいしいものを召し上がっていただきたい」

この店では、価格が上がっている生クリームを比較的使わない新商品の開発も進めているということです。

クリスマスケーキの次は・・・

年末年始に向けて「おせち」にも影響が出ています。

熊本市内のホテルでは、去年と比べて5000円ほど値上げしたということです。

ただ、ホテルに受け取りに来れば2000円分の食事券を渡すなど、少しでも「お得感」を出そうと工夫しています。