大雨をもたらす線状降水帯が発生する可能性を、半日程度前から呼びかける予測情報について、気象庁は今年、全国で86回発表し、そのうち実際に線状降水帯が発生したのは12回でした。

的中率は約14%で、運用開始前に想定した25%程度より低くなっています。

一方で、線状降水帯が発生した17回のうち、12回は予測情報が発表され、捕捉率は約71%でした。

これは、想定の50%程度を上回り、去年と比べると見逃しは少なくなりました。

去年は的中率が約10%、捕捉率は約38%でした。

線状降水帯の予測情報は、去年から県単位で発表されています。

今年、熊本県で発表されたのは以下の2回でした。

・6月10日「発生せず」
・8月10日~11日「発生」

この2件とは別に、9月10日にも線状降水帯が発生しましたが、その時に予測の発表はありませんでした。

気象庁は、観測や予測を強化し、来年からは2~3時間前を目標にした予測情報の提供を新たに始める予定です。