救助も消火も「必死でした」
井上さんは119番通報をした後、風呂場から水を汲んで初期消火にあたりました。
さらに井上さんの判断は続きます。住宅にいた1歳の男の子とその母親、祖母を外へと連れ出したのです。

井上ともこさん「人命が一番大事だと思ったので一生懸命でした。旦那さんのご実家という事で火も消さなくちゃと。必死でした」
井上さんはまず、部屋の奥にいた祖母を外へ誘導して近所の人に預けました。
消火活動を続けていた母親が「子どもが2階にいる」と言ったため、「私が水をかけるから、あなたは子どもさんを連れ出してください」と指示。母親が2階から男の子を連れてくる間、井上さんは初期消火を続けました。

井上ともこさん「怖くはなかったです。ただ、水をかけた時に煙がバッと上がり喉に来た時には1回外に出ました。ただ『人が助かれば』『火が消せれば』という気持ちだけでした」