熊本県がソフトウェア関連企業の集積を目指して土地を購入していた同県高森町の「阿蘇ソフトの村」について、県は総合ブライダル関連会社に売却すると発表しました。
熊本県産業支援課 荒木貴志課長「株式会社マリーゴールドホールディングスを契約相手方として決定した」
県が売却先に決めたのは熊本市東区が本社で、ブライダル業やリゾートホテルの運営などを行う「マリーゴールドホールディングス(HD)」です。
約4億8000万円をかけた「阿蘇ソフトの村」とは?
「阿蘇ソフトの村」計画は、今から約40年前の1987年度に熊本県がソフトウェアの研究や開発をする企業を誘致しようと計画。

その後、1990年度に高森町上色見(かみしきみ)で個人などが所有していた山林、19.2ヘクタールを購入しました。広さは「リブワーク藤崎台球場(約6.2ha)」約3個分にあたります。
県は土地の購入代を含めて約4億8000万円をかけて投資しましたが、その後のバブル経済の崩壊などもあって企業の進出はなく、土地は30年以上にわたって塩漬けにされていました。