熊本県内で働く外国人労働者の数が2万人を突破し、統計を取り始めた2007年以降、最も多くなったことがわかりました。

熊本労働局が去年(2024年)10月末時点でまとめた外国人雇用状況によりますと、県内の企業などで働く外国人労働者は2万1437人で、前の年と比べて3211人増え、過去最多を更新しました。

2万人を突破したのは今回が初めてです。

【国籍別】

国籍別で最も多いのがベトナムで全体の約3割を占め、フィリピン、インドネシアの順で続きます。

(1)ベトナム:6259人(29.2%)
(2)フィリピン:3162人(14.8%)
(3)インドネシア:2890人(13.5%)
(4)中国(香港、マカオを含む):1944人(9.1%)
(5)ミャンマー:1776人(8.3%)

【在留資格別】

資格別では技能実習が最も多く、全体の約5割を占めています。

(1)技能実習:1万758人(50.2%)
(2)専門的・技術的分野:6945人(32.4%)
(3)身分に基づく在留資格:1990人(9.3%)

【産業別】

働いている場所などを産業別に見ると、全体の約3割を占める「製造業」が最も多く、次に「農業、林業」、「卸売業、小売業」が続きました。

(1)製造業:6063人(28.3%)
(2)農業、林業:5167人(24.1%)
(3)卸売業、小売業:2320人(10・8%)
(4)建設業:2175人(10.1%)
(5)医療、福祉:1585人(7.4%)

【事業所規模別】

事業所別の規模で見ると、「30人未満」が約7割を占めています。

(1)30人未満:2785人(69.9%)
(2)30~99人:671人(16.9%)
(3)100~499人:402人(10.1%)

熊本労働局によりますと、人手不足が深刻な「医療・福祉」や「建設業」などの分野での増加が目立ち、外国人労働者の数は今年も増えると見ています。