インフルエンザの感染者数が急増しています。国立感染症研究所の統計では43都道府県で「警報レベル」を超え、地図が真っ赤に。全国で過去10年で最多の感染者数になりました(12月23日~29日)。

熊本県内の同じ週の統計では1医療機関あたりの患者数が92.56人(前週1.89倍)となり、県によりますと2003年の統計開始以降過去最多だということです。

いま、猛威を振るっているインフルエンザ。医療現場に影響が出ています。

「経験ない早さ」でピークに ひっ迫の9連休

なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック 中野幸治理事長「お熱が出たんですね、きのうの朝から熱が出て、きょうは40℃まで上がって、お父さんがインフルエンザなんですね。それでは、検査をして確認致しますね」

熊本市の耳鼻科で検査を受ける親子。この耳鼻科では1月第2週に入って1日平均310人が受診。そのうち8割が発熱の症状を訴えインフルエンザの検査を受けているといいます。

検査の結果・・・。

中野理事長「あー出てますね。お母さんも、娘さんも同じA型のインフルエンザですね」

結果は2人とも陽性。小学生の娘は5日間の出席停止となりました。

年末、熊本県内のインフルエンザの患者数は大流行の可能性を示す「警報レベル」になりました。そのため、この大流行が年末年始の9連休と重なり、医療機関はひっ迫したといいます。

中野理事長「今年はちょっと私もびっくりしています。通常、1月の下旬から2月上旬でピークがくる。今年はピークが早かった」

「(12月31日に)401人きた。そのうち300人が発熱で検査して、そのうち200人がインフルエンザ。200人陽性者が出たって経験ないです。記憶に無いです」

こうした状況は、24時間急患を受け入れている熊本地域医療センターでも見られました。