「共同選果」とは?
共同選果場では、9軒の生産者グループが共同でカメラ付きの選果装置を購入し、作業のほとんどを機械に任せています。

ミカン生産者 田中博文さん「4、5日に1回、半日ここに出てきて(選果作業をする)。それ以外はミカンを収穫したらここに持ってきて置いておくだけでいい」
負担軽減で、生産量の維持を目指します。
田中さん「(生産者減少により)1人当たりの生産量を増やす必要がある。家庭選果の負担が非常に大きくなるので、それをどうにか軽減できないかという取り組みです」
共同選果は、負担軽減への一つの手段。収入アップと生産量の維持に向け、JAと生産者の模索が続きます。
「共同選果」のいまと課題
一部の生産者が取り組んでいる共同選果は、熊本県外の生産者からも注目されていて、視察に訪れる人も多いそうです。
ただコスト面で課題もあり、すべての生産者に共同選果を広めるのが目標という訳ではないそうです。
生産者たちに共通する目標は「生産量の維持」。
高齢の生産者は「事前の選別をせずにミカンを選果場に持ち込めるようにして生産量の維持を目指したい」としています。