『五輪書(ごりんのしょ)』の執筆などで知られる一方、その生涯に未だ謎の多い剣豪・宮本武蔵(みやもと むさし)。彼の人柄を知る新たな史料が熊本大学で発見されました。
新たに発見されたのは、1640年に熊本藩主・細川忠利(ほそかわ ただとし)に招かれ熊本で晩年を過ごしていた宮本武蔵に関する書状の控え4点です。

史料からは、武蔵が大名や儒学者を交えて問答を行った兵法家としての一面や、隣人の留守番として荷物を預ったという日常の記録など、その人間関係や人柄を垣間見ることができます。

熊本大学永青文庫研究センター 稲葉継陽 教授
「みんなと議論しながら自分の道を究めるという意味で快活な兵法家だった」
「そして同時に、日常生活では気のいい『おっちゃん』だった」


今回発見された史料の一部は、11月3日から5日までの3日間、熊本大学附属図書館で展示されます。