熊本市が、自転車通学する高校生のヘルメット着用を推進するため、購入代金2000円を補助する補正予算案を提案します。

対象となるのは来年(2025年)4月の時点で熊本市内に住む自転車通学をする高校生で、約1万1700人の見込みです。

自転車のヘルメット着用率は、全国平均の17%に対し、熊本県は11.1%。また、県内の自転車事故で死傷した高校生のうち、ヘルメットを着用していたのは6.8%でした。

【熊本県】自転車乗用中死傷者のヘルメット着用率推移(今年9月末時点)
全体:17.1%
小学生:41.7%
中学生:55.2%
高校生:6.8%
65歳以上:13.6%

こうした状況を受けて、来年4月から県立高校でヘルメットの着用が義務化されることになり、それに合わせて熊本市が2000円の補助の方針を打ち出しました。

ヘルメット着用について、今年4月に一足早く義務化された熊本工業高校の生徒たちの声です。

熊本工業高校の生徒たち

「自分で買えって言われていたけど、補助金があると、ちょっとはいいなと思います」
「ヘルメットは高いし、補助の話を聞いてうらやましいなと思った」

「事故が多いと聞いていて、何か月か着用している間に普通になってきました」
「友達から、ヘルメットのおかげで大事故にならなかったというのは聞いたことがあります」
「自分はあまり好きではないです、やっぱり髪型が気になります」

帽子型のヘルメットを購入したという女子生徒は?

「あんまりヘルメットに見えないから、いいかなと思って」
――なぜヘルメットに見えたらだめ?
「ダサいから」

捉え方はそれぞれのようです。