利用者の混雑が課題となっていた熊本県のJR新水前寺駅で、新たなバス停の設置に向けた実証実験が行われます。

来た市電に乗れず、次を待つ人も

20日朝のJR新水前寺駅前、熊本市電の電停一帯はJRから市電に乗り換える人で混雑していました。また、電停に来た市電に乗れず、次の市電を待つ人の姿も。

こうした混雑を解消しようと熊本市が計画しているのが、新水前寺駅の高架下に新しくバス停を設置する計画です。

バス停を高架橋下に

現在、最寄りのバス停は、駅から約150メートル離れていますが、駅のすぐ近くに設置することで、バスの利用者を増やし市電の混雑解消につなげる計画です。

「高架下にバス停設置」計画 利用者からの意見は?

バス停は、高架下近くの中心市街地に向かう上り車線に、バス2台が停まれる広さを予定しています。バス停を設置するためには白山通りに曲がる左折レーンを45メートル短くし、道沿いの歩道の幅を狭める必要があります。

さらに、バス停が側道を塞ぐ形で設置されるため車が通れなくなります。

計画について利用者からはこんな意見も。

JR新水前寺駅の利用者「(白山通りに)左折する車がだいぶあるので、そこの渋滞がちょっと心配」

バス停予定地を毎朝徒歩通勤「バス停(の利用者)と歩行者がうまく行き来できるかが心配」

熊本市はバス停の設置に伴う周辺の交通状況を調べるために11月27日から12月17日まで実証実験を実施し、住民の意見を聞いた上で、設置の可否を判断するとしています。