■ 地域の人とともに
今、熊本で「レンタル公務員」として活動する男性がいます。依頼内容は野菜の収穫から解体作業まで。無償の「レンタル活動」に迫ります。

羊がいるこの場所でもくもくと作業を進める男性。

村橋友介さん
「後は打ち込むだけ?」
依頼者
「後は打ち込むだけなので、いけるところまでで」
地域の人の依頼を受け柵の設置作業をしているのは、村橋 友介(むらはし ゆうすけ)さん27歳。本業は…

阿蘇地域振興局の県職員です。普段は、移住の促進や修学旅行を含めた観光のPRを担当しています。
阿蘇地域振興局 村橋友介さん
「修学旅行ですね。県が(修学旅行の)学習プログラムを作っているのですが、 その紹介動画を今年度作成しようと思っていまして」
村橋さんは 2021年 4月からこの部署で働いていますが、新型コロナウイルスの影響で地域の物産イベントが中止になるなど、できないことの多さに歯がゆさを感じていました。
村橋さん
「地域になかなか出ていくことができない。新型コロナでイベントが中止になるなど、そこで自分の中でモヤモヤした気持ちがあって」
何とか地域の人のために活動できないか。ある記事が目に入りました。
村橋さん
「奈良県生駒市の職員が【レンタルなんでもする公務員】というのをしているのを目にして、これなら自分でもできるかもしれないと思って」
そして、2022年1月から依頼があればなんでも手伝う「レンタル公務員」の活動を始めました。

公務の時間外で報酬がなければ問題ないというこの活動。募集はSNSを利用しています。

村橋さん
「インスタグラムやフェイスブックを使って情報発信をしていますが、そこに依頼がないかの確認をしています」
村橋さんはこの8か月ほどで、仕事が休みの日に野菜の収穫やコーヒー店での接客など 約25件の依頼を受けてきました。この活動に職場の上司は…
阿蘇地域振興局 総務振興課 吉田 二浩 課長
「日頃の業務にも役に立ったり新しいアイデアに繋がったりと、たくさんレンタルされていろんな経験をしてもらいたい」
