一時は絶滅の危機に瀕し「幻のブドウ」とも呼ばれる「高浜ぶどう」の収穫が天草市で始まりました。

天草市天草町の高浜(たかはま)地区では、庭先や畑の14か所で「高浜ぶどう」の生産に取り組んでいます。

1日の朝は、収穫の時期を迎えたブドウが一つ一つ丁寧に摘み取られました。

「高浜ぶどう」は明治時代に中国から伝わったとされ、一時は盛んに栽培されていましたが病害虫や台風被害などで次第に栽培されなくなり、20年ほど前には1本だけになりました。

そこで2009年から地元の振興会が復活に取り組み、原木から挿し木をして株を増やし、現在では約100本の木でブドウが栽培されています。

心配された台風10号の被害もなく、きょう(1日)は約1260キロを収穫。

今後、青果販売のほか11月には「天草高濱甲州ワイン」が販売される予定です。