熊本県天草市の滝周辺で川遊びをした100人以上が体調不良を起こした問題で、県は、川の水や患者の便からノロウイルスが検出されたと発表しました。

8月13日に天草市の「轟(とどろき)の滝」周辺で川遊びをした高校生7人が下痢や吐き気の症状を訴え、その後、同じ症状を訴える人が相次ぎました。

この問題を受けて原因を調べていた県は、8月27日、滝周辺の川で採取した水と患者の便の一部からノロウイルスが検出されたと発表しました。

県健康危機管理課 弓掛邦彦 課長「考え方としては(ノロウイルスが関連する)可能性が高いというように捉えています」

一方で、検出されたウイルスの遺伝子型が川の水と患者の便で異なることから「断定には至っていない」としています。

また、体調不良を訴え病院で受診した人が、124人に増えたことも明らかになりました(前回発表から15人増加)。

県は考えられる要因の一つとして、降水量が少なく、川の水量が減っていたことを挙げています。

県健康危機管理課 松本辰哉 課長補佐「これだけの人数の人が症状を示すのはかなりレアなケースになるので、水の滞留が原因として考えられるのかなと」

県は引き続き水質検査を行い、原因や発生源の特定を進める方針です。

【相談窓口】
天草地域に住む人:天草保健所(0969-23-0172)
天草地域以外で住む人:最寄りの保健所まで