熊本県は、益城町にある東海大学の「阿蘇くまもと臨空キャンパス」内の井戸水から、目標値を超える有機フッ素化合物が検出されたと発表しました。

検出されたのは、「PFOS」と「PFOA」と呼ばれる「有機フッ素化合物」です。

国は今年度、全国の水道事業者などに水質調査の結果を報告するよう求めています。

東海大学は、7月8日から調査を始めていて、「阿蘇くまもと臨空キャンパス」にある深さ220メートルの井戸の水を調べたところ、目標値を超えるPFOSとPFOAが検出されたということです。

井戸水は、主に畜舎や農場で使用されていますが、人や動物の飲み水として使われた可能性もあるとしています。今のところ健康被害は確認されていません。

県は「明らかな影響が出る数値ではない」としていますが、キャンパスから半径500メートル以内に住む住民に、井戸水を飲まないよう注意を呼びかけ、今後原因を調べることにしています。