日本銀行熊本支店は、熊本県内の景気について「回復している」として、前の月の判断を据え置きました。

日銀熊本支店によりますと、個人消費は緩やかに回復しているものの、物価高の影響から消費者の節約志向が見られ、観光では「安い・近い・短い」の“安近短”な海外旅行の需要が高まっています。
一方、円安などによりインバウンドは好調で、訪問先として熊本市や阿蘇が人気ですが、天草や人吉への客足は伸び悩んでいます。

企業の設備投資は、半導体関連企業の集積により大きく増加していて、生産も高水準で推移しています。

今年(2024年)の春闘で県内でも高い水準の賃上げが進んでいますが、企業が人件費や物価の上昇分を価格に転嫁できるかどうか日銀は今後の動向を注視したいとしています。









