■ 「食事」は数少ない入院中の楽しみですが

「病院食」というと、どんなイメージがありますか?
味が薄い?メニューが限られる?
そんなイメージをなくし、病院食を美味しく食べてもらおうと ホテルの料理人が力を貸しました。

KKRホテル 中華料理長 兼行辰広さん
「これをひっくり返すことによって丸みが出て、ソースが下に落っこちないんですよ」


病院の調理場で盛り付けのアドバイスをするのは、KKRホテルで中華の料理長を務める兼行 辰広さんです。


「病院食を美味しくするために力を貸してほしい」と熊本医療センターから依頼を受け、約3か月前からメニュー会議や実技指導など 病院のスタッフと試行錯誤を重ねてきました。

この日はいよいよコラボランチの提供日。メインの油淋鶏は鶏肉に重曹を漬け込んでおくことで、肉が硬くなるのを防ぎ味がしみ込みやすくなるのだとか。

調理師
「そんなこと今までしたことなかったので、そういうやり方もあるんだなと」


そのほか、春雨サラダは温かいうちに味付けをすることや、杏仁豆腐はシロップの代わりに搾りたてのレモン汁を使うなど、プロの「ひとてま」を伝授しました。

そうやって完成したスペシャルランチがこちら。


熊本医療センター 髙橋 毅 院長
​「この匂いがいいですね。ヨダレが出てくるような匂い」


気になるお味は…?


髙橋 院長
「う~ん、う~ん!味が濃く感じます。きっと塩分は少ないんでしょうけどね」

病院では今後もホテルとの取り組みを続けていくということです。

ちなみに、食べた方の感想はというと…

「病院食とは思えないほど味がしっかりしていた」
「いつもよりご飯が進むので ご飯全部食べられた」
「香ばしい香りがして 食欲をそそられた」

好評でした!