◆食文化の喪失?専門家が警鐘


姿を消したのはトノサマガエルだけではありません。ドジョウやタガメなどの水中生物も見かけることはほとんどなくなりました。専門家は、一種一種の生物が減るのを放置していると私たちの食文化を失うことにもつながりかねないと警鐘を鳴らします。

中島淳専門研究員「うなぎは絶滅危惧種になっていますし、福岡県のレッドデータブックでアユやトラフグも準絶滅危惧種に入っています。ハマグリも絶滅が今後危惧される状況にあります。たとえば公園の池にそういう生き物が住めるビオトープを作るとか、河川敷に湿地を再生するとか。田んぼの代わりになる環境を河川や公園内、あるいは庭に少しずつ作っていくのが保全対策として重要です」