◆顧問が住宅街で「トノサマガエル」を発見

そんな生き物好きな生徒たちを率いるのが顧問の太田喜視教諭。先月、福岡県篠栗町の住宅街で見つけたのが2001年に福岡県のレッドデータブックで絶滅危惧種に選定されたトノサマガエルでした。20年ほど前には、山あいを除いて絶滅状態となっていましたが、1時間以上探し回れば、2匹は見つかっていました。それが今では探し当てるのが極めて難しくなっていて、水中生物研究会のメンバーも顧問の太田教諭以外は見つけたことがありません。トノサマガエルが姿を消した原因について専門家は、農地や河川の改修工事などによって自然環境が変わったためだと指摘します。
福岡県保健環境研究所・中島淳専門研究員「福岡市周辺の平野部では田んぼがなくなってしまっている。三面コンクリートの側溝とかに落ちて登れないとか、トノサマガエルの生息に適した状況じゃないと」
◆トノサマガエルを一目みたい!記者も一緒に“捜索“

「実物のトノサマガエルを生徒たちにも見てほしい」とこの日も山に調査に入ります。記者も一緒に水路や田んぼを探しますが一向に見つかりません。草が生い茂る別の場所に移動して探してみるものの、見つかるのは他の生き物ばかり。粘りに粘って3時間半ほど探しましたが、結局トノサマガエルを見つけることはできませんでした。
桃谷春花さん「残念ですけど、また機会があったら」
三角桃葉さん「見てみたいのでまた探していきたいと思います」







