◆かやぶき屋根の古民家は築270年!

6月に開店予定のお店の裏に、古い家がありました。かやぶき屋根で、すごく目立つんです。そこにお住まいの高木茂子さん(68)は、ベチバーの栽培農家です。

高木さん:我が家の裏が田んぼだったんですが、5反ほど流されたんです。田んぼを父もその前もずっと作り続けていたんですけど、もう仕方ない。
渡邉:砂が入って、米ができない。「どうしようか」と思った時に、私の息子が「ベチバーをここに植えてみたらどうか」と。
神戸:ベチバーだけで、暮らしがが成り立つ感じですか?
高木:いえ、主人は勤めています。全然成り立ちません。
渡邉:今まであまり売れてなくて、やっと商品がいろいろできまして。でも、ベチバーをみんな知らないんです。「何それ?」って感じです。イネ科の植物で、インド原産です。
神戸:災害からの復興のために何かできないか、と。
渡邉:はいはい、そうです。ベチバーの日本製の香り。
カナ:ふんふん……なんか、ちょっと杉っぽい? 頭がすごいクリアになる感じがしますね。のどもすっと通りますね。

買って持ってきました。「ハーブウォーター」は、プッシュしてシュッとかける。部屋の中を消臭したり、自分の体にかけたりするとハーブ効果で気持ちがよくなるという話です。アロマテラピストの方が買っていかれることが多く、「普通の水を使うよりもずっと気分がよくなる」と評判だとおっしゃっていました。

◆何と「鶴瓶の家族に乾杯」で見た家だった!

ベチバーを栽培している裏の畑に案内してもらいました。

神戸:植えてから、どのくらいで収穫できるものなんですか?
高木:2年です。
渡邉:ここは屋根材として使うんです。
神戸:かやぶきの?
渡邉:それと、子供たちの遊び場にして。迷路を作って。その中にいると、子供たちのイライラも安らぐ。優しい子供たちができあがる。
高木:「さかなクン」が来るような。

かやぶき屋根の高木さんの家は、築270年。かやぶき屋根の修繕、大変じゃないですか。素材を集めるのも、大変。そこでこのベチバーを杉材と合わせて、かやぶき屋根に使ったらどうか、と。

それにしても、どうも、この家を見た気がする…。「NHKの『鶴瓶の家族に乾杯』に出ていませんでしたか?」と聞いてみたんですよ。私が見た番組の場所「かやぶき屋根、すごいなー」と思ったお宅だったんです。さかなクンがお孫さんと絵を描いたりして、ハートフルですごくよかったので、印象に残っていました。ちょっと調べてみたら2022年1月と4月に2回出ていました。まさかそのお宅だとは。途中で気づいて、びっくりしました。