小舟が戦艦に勝った―。与野党の推薦する候補を破り北九州市の次のリーダーの座を手にしたのは、元官僚・武内和久氏(51)だ。当選から一夜明け、RKBのスタジオでその目に映る市政「ロードマップ」を語った。


◆トップセールスで企業を誘致する

宮脇キャスター
一夜明けて、いまの気持ちはいかがですか?

武内和久氏
感謝です。多くの人が私に託してくれた。これから市政を運営していくことに身が引き締まる思いです。

宮脇キャスター
県知事選挙の時とは違う「過去の自分と決別した」という言葉が印象的でしたが、どういった変化があったのでしょうか?

武内氏
県知事選の時、私は政党の支援を受け、団体の推薦をたくさん受けました。その結果、団体回りが中心で市民との対話の機会が少なく、自分らしさを失っていきました。どこか人頼みの選挙という甘かった自分があった。その結果があの大惨敗です。私は痛感して、直に話を伺って思いを伝えて、これを繰り返すことが本当のあり方だと目が覚めて、今回はまったく違う選挙に挑戦しました。


池尻キャスター
新しい市長に北九州市民は何を期待しているのかVTRにまとめています。

有権者
「今年の4月から就職だからもっと働きやすい環境をつくってほしい」
「北九州市はどんどん人口が減っている。引きとめるとか福岡みたいに大企業を誘致することを期待する」
「自分の言葉で思いを伝える武内氏に非常に好感が持てたので頑張ってほしい」
「前の市長が長く停滞した流れがある。新しく流れを作ってほしい」
「若者に対してどう考えているのか聞きたい」


池尻キャスター
「若者に対して、今一番したい政策を教えてください」ということですが?

武内氏
若者200人と対談しました。一番多かった声は雇用の選択肢を増やしていほしい。北九州市の街が好きだ、ただ雇用の数、企業の数、種類が少ない。トップセールスで企業を誘致することをまずにやっていきたい。自然も豊かでものづくりの技術もある。おいしいものもある。そして地震が少なく、インフラが整っている。この魅力を発信して、企業を引きつける、投資を引きつける、人を呼び込んでいく、これをまずスピーディーにやっていきたい。