◆“議員報酬削減”に協力を、選挙公約を実践

宮脇キャスター
武内氏が掲げた主な公約は第2子以降の保育料の無償化などです。北九州市の厳しい財政状況で本当に実現できるのか。「聖域なき行財政改革を断行する」と掲げていましたが、具体的にどこに切り込んでいこうと考えていますか?

武内氏
未来に投資する。子育てに投資する自治体は、兵庫県明石市のように人口がどんどん増える。子育てに力を入れれば若者やファミリー層が入ってくる。ただ、財源が非常に厳しい。第一弾として、まずは聖域なき財政改革によって、水ぶくれしている予算がないか検証します。就任後6か月で官民合同チームを結成し、財政の総点検をして、その中から財源を捻出していきたい。

浅上記者
市議の報酬を見直すとも話されていましたが?

武内氏
市長報酬の1割カットをまずやります。厳しい状況でしっかり改革をする姿勢をもっていくためには、全国で1人あたりのコストがトップの市議会の報酬もやはり私と目線を合わせて、改革のために協力をしてほしい。

浅上記者
3人の市議北九州市議会の定数は57人です。このうち、今回武内さんの支援したのは3人。一方、津森さんを支援した人は40人でした。多くの市議は津森氏を支援していましたが、これからどのように市政運営を進めいく考えですか?

武内氏
選挙が終わって、ノーサイドの精神で対話をしていきたいです。多くの議員が違う候補につきましたけど、中には私の政策に共感する方、あるいは密かに心を寄せてくださる議員の方も少なからずいます。直近の民意はこの市長選挙だと思いますので、そこをしっかり受け止めてやっていただけると確信しています。

宮脇キャスター
そこからはリーダーシップが問われるわけですが、北九州市の先月1日時点の推計人口は92万2762人です。武内さんが掲げる「人口100万都市の復活」日本全体の人口減少が止まらない中、無理だという声もあがっています。どうやって実現していくのか具体的に教えて下さい。

武内氏
全国ペースを超えるペースで人口減少が続いています。他方、福岡市などは全国ペースをはるかに上回るペースで増えている。不可能でない。特に北九州市は20代の若者とファミリー層の減少が多いのでまずはそこを食い止めていく。そのためには企業と教育。企業の誘致、あるいは若い人がスタートアップをできる環境、自分の力が試せる。また、物作りのすばらしい中小企業がたくさんあります。私が国内外の企業にアピールして、投資を求めていく。もう一つは教育。公約の中では英語に特化した小中一貫校を創設しよう。理工系の教育の最先端の教育をしていこう、こういった尖った教育をすることで、引きこもりや不登校などの様々なお子さん、次世代にやさしい、投資をしてくれる街だというイメージを作って、若年層・ファミリー層をひきつける、ここがスタートになる。


宮脇キャスター
給食は?

武内氏
量を増やしてほしいという声もあります。1人当たり二百数十円、コストは下から3番目。未来を作る子供にはしっかりとした食事を提供するのは大事な課題です。