◆新型コロナの流行で検査員が半減していた

福岡空港では4年前から保安検査が強化され上着やブーツなどは検査場で一旦脱ぐことになっています。久しぶりの旅行で検査に慣れていない人が増える中、冬は防寒で厚着をすることもあり時間がかかりがちになっています。そしてもう一つの要因が検査員の人手不足です。検査業務を担う警備会社の「にしけい」は、コロナ禍の影響で検査員の数が半減。フル稼働で業務にあたっていますが旅行需要の回復に追いついていません。

にしけい人材開発室・橋本良幸室長「新卒・中途含めて採用している。空の安全を守る意識の高い方、お客様の接遇が得意である方、こういった方に来てもらえるといいと思う。1人でも2人でも多く、短時間でも構わないので働いていただける方がいるとありがたい」

実は、人手不足となっているのは保安検査員だけではありません。飛行機の誘導や牽引、荷物の積み下ろしなどを行う「グランドハンドリング」もその一つです。事業者の1つ「コウノイケ・エアポートサービス」は、320人いた従業員が240人となり、作業が間に合わず出発が遅れることもあったといいます。
コウノイケ・エアポートサービス福岡事業部・上林弘一部長「福岡空港に限ると、国内線はコロナ前以上の便数が就航しているんですが、徐々に国際線も増えつつあります。4月以降はますますインバウンドも戻ってくると思いますので、対応できる態勢を整えていきたいです」
◆慢性化する人手不足、空港事業者が初めて採用タッグ

福岡空港ではほかにも、航空会社のカウンター業務や空港内の清掃作業、免税店の販売員などの様々な業務において人手不足が続いています。なんとかしなければいけない!福岡空港に関係する事業者が連携し、人材確保に向けたチームを初めて結成。合同の企業説明会を28日、開催しました。
RKB堤千春「福岡空港で働く事業者が15のブースを出し、説明会を開いています。幅広い年代が真剣に話を聞いています」

説明会には主催者の予想を上回る約570人が参加、各社の担当者は仕事の内容や勤務態勢など熱心に説明していました。
学生「働いている上で感じる一番の魅力を教えていただきたいです」

JALスカイ九州グランドスタッフ「自分が担当した便が無事に出発したのを見られたときはとてもやりがいを感じます」
社会人男性「今の職業が成田空港で、グランドハンドリングなので同じグランドハンドリングを繋げていきたいなと思いました」
西鉄エアサービス経営戦略部・池田美穂マネージャー「即戦力になっていただけるような方はもちろん欲しいところではあるんですが、若い学生の方々にも入社していただければと思います」







